在宅ワークやテレワーク主導の時代に突入しましたが、みなさんWiFi環境どうしていますか?
「安定性重視で自宅に光回線引いた」
「ファミレスのフリーWiFi使ってます」
という人もいると思いますが、ド定番はやっぱりモバイルルーターでしょう♪
モバイルというだけあって屋内に限らず大体の場所が仕事場になるというロマンもありますし、光回線などと違って工事もないので電源を入れれば使える簡単さもいいですよね♪
工事不要!最短即日開通も可能ですし、届いたら電源入れれば使えるので準備は不要なのが嬉しい
持ち運べる!家や屋内に限らず公園のベンチでも電車の中でも繋がれば使えるのは超便利です。
無制限:最近のモバイルルーターやWiMAXは基本的に無制限なので容量を気にする必要なし
ただ、僕も数週間前までポケットWiFiを使っていたんですが、たまに速度が遅くなったり、Zoomのリモート会議中に音が乱れたり、落ちたり…なんか安定性が微妙…
結構使っていてストレスがあり、場合によっては仕事に支障が少し出るという事で、つい最近高額な違約金を払って別のモバイルルーターに変えました(´;ω;`)
なんで解約するのに1万円以上かかるねん(# ゚Д゚)
「スペックの足りないモバイルWi-Fiルーターを選ぶと仕事に支障が出る」という戒め+高い勉強料から、「これからWiFi環境を探す予定」という人向けに、今回はモバイルルーターの選び方&お勧めの1台を残しておきます。
このページのもくじです♪
【テレワーク対応】失敗しないモバイルWiFiルーターの選び方はこれだ!
という事で、痛い失敗を経た僕が考える「モバイルWiFiルーターを選ぶ際の3箇条」が以下です↓
➀ 実際に通信速度・安定性があるものを!
➁ 充分な通信容量と制限時の速度
➂ 契約年数と違約金
順番にみていきましょう♪↓
選び方➀:実際に通信速度・安定性があるものを!
最近ではテレワークでZoomやSkype、MicrosoftのTeamsなどでテレビ会議に使う人が多いと思いますが、この環境で重要になってくるのが「通信速度と安定性」でしょう。
特にこのようなウェブ会議で打ち合わせを頻繁に行っている人は分かると思いますが、モバイルルータによっては「途中で回線落ち」や「一瞬途切れて聞き取れない」なんてことも頻繁に起こります。
以下はZoomを利用する際に推奨されている通信速度ですが、「音声」や「画面共有」は問題ない場合がほとんどな反面、画質の高い「ビデオ」時にはかなりの通信速度が必要となります↓
ほぼ全てのWiFiルーターがこの「通信速度」はクリアしているのですが、安定性に関しては別です。
というのも各社の通信速度は「ベストエフォート」で、最も条件が良いときに出る瞬間風速のような速度を公式発表しているため、実際に僕たちが使っている時の実測でそこまで出る事は稀だからです。
実際の通信回線の安定感:WiMAXの方が快適かも
別のページでもWiMAXの「WiMAX2+回線」とNEXTモバイルという「ポケットWiFi(SoftBank回線)」の通信速度を実測比較していますが、以下のように場所や時間帯によってかなりバラツキがあるのが分かります↓
速度比較 | WiMAX (WiMAX2+回線) | NEXTモバイル (SoftBank回線) |
品川周辺の屋外 | 35.0 Mbps | 8.7 Mbps |
品川周辺のファミレス2F(ガラス) | 25.0 Mbps | 4.3 Mbps |
品川周辺 壁の厚いコワーキングスペース(1F)屋内 | 11.0 Mbps | 12.0 Mbps |
両方を使った感想としては
WiMAX2+回線の方が高速で安定感がある(途切れにくい)ので快適
ただしWiMAX2+回線は遮蔽物に弱く、屋内ではポケットWiFi(SoftBank回線)と同じくらいの速度まで落ちる事も
と、WiMAX2+の方が快適で結構差があるように感じました。
2020年夏以降 テレワーク時代突入でどこも大渋滞に…
特にここ数カ月は、通信会社側も想定外なレベルで急激に利用者が増え、しかも仕事で利用する人メインなので平均の通信量もかなり高い事もあって、通信回線がかなり混み合っているところが多いです。
通信回線はよく「高速道路」に例えられますが、決まった車線数(通信会社ごとに間借りしている回線・容量)の高速道路に沢山の車(利用者)が入ってくれば、スピードは出せませんよね。
例えるなら現在はまさに、「長期連休の帰省ラッシュ」のような状態で、特にゴールデンタイムなどみんなが一斉に使う時間帯はかなりの混み合いになり、以前にも増して通信速度が遅くなりやすいです。
なので「容量・回線を多く持っている通信会社」の方が、混雑時でも余力が残りやすく通信速度が安定しやすいのでお勧めです。
➁ 充分な通信容量と制限時の速度
2つ目の選び方のポイントは「通信容量」と「速度制限になった時の速度」です。
意外と使う!ウェブ会議の通信量と裏の設定
特に「動画視聴」や「ウェブ会議」などが多い場合、通信容量もかなりかかる点には注意が必要です。
再びZoomのデータになりますが、以下は1時間Zoomを使った場合に消費するデータ通信量です↓
【Zoom利用時に消費する通信量(1時間当たり)】
Zoom通信量目安 | 1時間あたり |
ビデオ(高画質) | 2,110 Mb |
ビデオ(HD) グループビデオ(高画質) | 4,220 Mb |
画面共有 | 176 Mb |
オーディオ(通話) | 210 Mb |
上記のように画面共有や通話メインであれば1時間あたり0.2ギガ消費で済みますが、高画質ビデオだとその10倍の通信量が掛かるのが分かります。
例えば1日8時間を週5以上使っていれば、業務内容にもよりますが、月30GBくらいはZoom利用だけで直ぐいってしまいます。当然「Zoomしか通信を行わない」という仕事も少ないと思うのでそれとは別に更に通信量は必要でしょう。
参考までに、以下はテレワークしている僕の今月のデータ通信利用量の合計です↓
1か月で60GB以上も使っていました… テレワーク恐るべし。
本当に「無制限」で使えるの? 利用者急増で容量がパンク状態かも?
2019年から多くの通信会社が登場した「無制限Wifi」ですが、前記の通り現在はテレワーク需要で仕事で使うガチユーザーが一気に増え、各社の回線はかなり混雑状態に。
また回線の込み具合とは別に、各社とも卸している回線の容量の上限が決まっており、ライトユーザーの残容量をヘビーユーザーに割り当てて上手く「無制限で使える」という状態を作り出していました。(なので全員が無制限に使う事は当然できません)
しかしテレワーク需要など仕事でかなり使うユーザーが増えたため、この割り当てでも対応できなくなり、この割り当てにより「無制限」を作り出すことが困難になってきています。
これによって起こった事件では2020年6月の「どんなときもWiFi」が有名です↓
2019年から勢いのあった「どんなときもWiFi(通称”どんふぁい”)」ですが、無制限を謳って販売していたため、実際には急激にユーザーが増えてしまったことで「無制限」が実現困難になり、苦肉の策で月間容量制限(上限25GB)などを設定せざるを得なくなった。後から苦情などで問題となり総務省から「電気通信事業法」行政指導を受けることに。
参考:MVNOサービス「どんなときもWiFi」の利用者へのサービス提供に係る株式会社グッド・ラックに対する指導等 | 総務省
「どんなときもWiFi」以外にも、同じような状況で新規申込を終了したWiFiサービスが後を絶ちません。(現在進行形)
もちろん各社が間借りしている回線・容量の総量が異なるので、全てのサービスが「無制限ではない」という訳ではありませんが、現在はかなり容量不足傾向にあり、完全に無制限で使う事ができるとは限りません。
僕が以前使っていた「NEXTモバイル」も終了してしまいましたし、最大手GMOの「ギガゴリwifi」も4月に新規受付を終了…ぴえん
制限時の通信速度はWiMAXが圧勝
そして個人的に決め手だったのが「制限時の通信速度」です。
「通信制限」と聞くと全くページが読み込まれないレベルの遅さをイメージする人が多いと思いますが、制限時の速度と条件はWiMAXとキャリア回線で大きく異なります↓
種類 | 制限時の通信速度 |
➀ WiMAX (3日間で10GB制限) | 1.0Mbps前後 (翌日18時~翌2時のみ) |
➁ モバイルWiFiルーター (Y!mobile回線) | 1.0Mbps前後 (翌日18時~翌1時のみ) |
➂ モバイルWiFiルーター (ドコモauSoftBank回線) | 128kbps(約0.1Mbps) (翌月までずっと) |
通信制限時の速度ですが、WiMAXやY!mobileルーターは夜の時間のみ制限が掛かり、制限時の速度も1Mbps(ギリギリYouTube標準画質が見れるか見れないかくらいの速度)が出ます。
対して3キャリア回線を使うWiFiルーターの速度制限時は128kbps(約0.1Mbps)と、皆さんご存じのYahooトップページすら表示が遅いあの状態になり、制限も月末までずっと… つまり「翌月まで使い物にならない状態」という事です。
WiMAXには3日間で10GBという比較的余裕のある縛り条件はありますが、オーバーしても制限がかかるのは夜の時間帯のみ&制限速度も1Mbps前後出るので、Zoomの画面共有や音声までなら何とかできるでしょう。
条件と制限時の速度で使いやすさにかなり差が出ていると思いますし、この点がWiMAXに乗り換えて一番満足な点でもあります。
➂ 契約年数と違約金
上記のような背景もあって、現在新規で申込を受けているモバイルルーターサービスのほとんどが、3年などの長期契約となっています。
2017年以降、WiMAXを中心に長期の3~4年縛りにシフトする中、2019年から登場したクラウドWiFiなどの中には「縛りなし」や「1年契約」などかなり自由度の高いサービスが増えてきて良かったのですが…
現在は1年契約や縛りなし契約で契約できるモバイルルーターサービスはほとんどなく、現在は基本的に3年以上の長期契約のサービスばかりです。
また通信回線は違約金も高額で、利用年数に応じて徐々に下がっていくシステムになっているところがほとんどです(以下は僕が現在使っている3年契約のWiMAXの違約金の例です↓)
2年間は解約すると税込27,280円も違約金がかかる… 恐ろしや
1日換算では若干割高にはなりますが、WiMAXをレンタルするというのも様子見という意味ではありな選択かもしれませんね。